カスタマーエクスペリエンスの進化
ジェネシス ワークフォースマネージメントの導入により、カスタマーエクスペリエンスもさらに向上しました。「マネージャーたちはこれまで、人員の不足・余剰を把握できていませんでした」とタデッセ氏は説明します。「現在は、リアルタイムのデータをもとにリソースを正確に予測し、調整しています。おかげで、的確なスキルを持つオペレーターを適切な場所にタイミングよく配置できるようになりました」
その結果、エチオピア航空のサービスレベルは 70% から 95% に上昇し、初回解決率が向上、放棄呼率が 20% から 3% と大幅に減少しました。応答時間は、20 秒から 8 秒に短縮されました。また、自動音声応答装置(IVR)のメニューやメッセージの更新など、各種設定の変更が数分で済むため、外部サポートも不要になりました。
新型コロナウイルスの感染拡大と同時に、エチオピア航空はすぐに在宅勤務を導入しました。航空券の払い戻しや予約変更に関する電話が殺到したにもかかわらず、サービスレベルは維持されました。
「オペレーターをあと 100 人採用することも考えていました」とタデッセ氏は述べます。「しかし、Genesys のワークフォースマネージメントのおかげで、感染者が急増してもなんとか乗り切れました。ライセンス数が足りなくなることもありましたが、Genesys は拡張に合意し、料金も免除してくれたのです。これが真のパートナーシップだと思います」
Web サイトの収益向上
ジェネシス プレディクティブエンゲージメントの導入から2週間後、同社はWebサイトにおけるカスタマージャーニーの現状を把握できただけでなく、人工知能(AI)と分析機能を活用して訪問者の行動と関心を明らかにすることができました。その結果、顧客に最適な商品を Web チャットで提案できるようになりました。さらに、リアルタイムの統計情報とデータをもとに、Web サイトに魅力的な旅行パックを提示し、顧客の関心を把握できるようになったのです。