安定した運用と成長を両立
Genesys Cloud の導入により、 SBI 証券はビジネスの俊敏性を飛躍的に向上させ、顧客体験や財務パフォーマンスを損なうことなく、継続的な成長を実現しています。かつては、新しいコンタクトセンターを立ち上げる際には、長い準備期間と多額のコストが必要でした。しかし、今ではその負担は大きく軽減されています。
「以前は電話インフラに莫大なコストがかかっていましたが、それを大幅に削減できました」と河田氏は語ります。「その削減額は、新たに 30 〜 40 人を雇用できるほどで、人材確保や従業員向けの福利厚生、顧客満足度向上のために活用できる資金となっています。」
急増する問い合わせへの柔軟な対応
コールバック予約の内製実装で“つながる体験”を再設計
2024 年の新 NISA 制度の開始、ならびに個人投資家層の拡大や株式手数料の無料化といった市場環境の変化を背景に、 SBI 証券のコンタクトセンターには急激に問い合わせ件数が増加する状況が発生しました。このような“つながりにくい”状態を改善するため、同社では Genesys Cloud のコールバック予約機能を内製で実装。この取り組みにより、顧客はオペレーターに直接つながるまでの待機時間を自己選択可能となり、ストレスなく必要なサポートを受けられるようになりました。
また、実装・運用ともに社内で完結した点もポイントです。柔軟な仕様変更や継続的な改善が可能となり、スピード感ある CX 向上サイクルを実現しています。
品質管理業務のデジタル化が育成と成長を加速
データに基づくオペレーション改革
証券業界におけるコンタクトセンターは、株式・投信・債券・ NISA 制度といった多岐にわたる金融商品に関する深い知識と、法令順守を意識した正確な応対スキルが求められる専門性の高い業務です。その品質を維持・向上させるために不可欠なのが、定期的なオペレーター評価とフィードバックです。
従来 Excel ベースで実施していた品質評価業務において、評価内容の記録・集計・分析といった煩雑な作業が担当者の大きな負荷となっていました。これに対し、 Genesys Cloud の Quality Management 機能を活用し、評価業務のフローを全面的にデジタル化。評価・スコアリング・音声の再生・コメント入力といった一連のプロセスが同一プラットフォーム上で完結する仕組みを構築しました。
特に SBI 証券のように高い専門性が求められる現場では、「評価=業務指導の基盤」であり、 Quality Management の活用は単なる業務改善ではなく人材戦略そのものの高度化に直結しています。組織全体としても、定量・定性の両面から応対品質を可視化することで、属人的なスキル継承から脱却し、次世代人材の計画的な育成基盤を確立しています。
Genesys Cloud には、海外製品のみならず日本国内の様々な製品と連携しやすいエコシステムがあります。すでに、 Genesys Cloud と親和性の高い製品との連携を通じて、お客様に満足いただけるような取り組みを進めてきました。今後も、さらに CX を向上させるための施策を継続して展開していきたいと考えています。